シラダシの公務員試験体験記

過去に公務員試験を受けていたので、その体験談を書いていこうと思います。

S県庁採用試験 Part2

前回受けたS県庁一次試験の結果は…








       ✨無事合格でした!!✨







…ただ合格者の人数があまりにも多く、受験者の3/4が一次を通過していました。
ここでせめて半数ぐらいは落としてもらわないと、筆記は得意だが、面接が不得意な私とっては後がキツくなってしまう…。


ネットでの合格発表後、数日経って一次試験の合格者通知と共に二次面接の面接カードが送られてきました。
面接カードは「これまでに複数人で何かを成し遂げた経験」を2つ書くという内容でした。

……これは困りました。
一つは、面接対策の記事で書いたように、公務員受験生同士で集まって自治体研究を行ったことを書こうと思いましたが(それでも、ただ調べただけで何かを成し遂げたわけでもない…)、ゼミもサークルもバイトもやってこなかった私には2つも書けることが何もなかったからです。


いろいろ悩んだ末、高校時代の部活の話を書くことにしました。面接カードには“大学自体の”とは指定されていなかったので。

何とか面接カードを締切日までに書き上げ、郵送で送ることができました。





…そして試験当日。
試験は県庁の本庁舎で行われました。
受付を済ませた後、受験会場控室に向かいます。
控室の中では皆さんひたすら面接の想定質問とその解答を必死で読み込んでいる受験生ばかりでした。
私も席についたあと、すかさず志望動機哉自己PR、やりたい仕事といった聞かれると想定される質問と、その解答を読み込んで面接に備えました。
この間は緊張で、お腹が痛くて痛くてとてもきつかったのを覚えています。


定刻となり、試験官が控室に入ってきて、受験生の親の話や、宗教、尊敬する人物などを話さないようにといった、試験の注意事項を説明されました。

試験時間はおおよそ一人30分。
私は今回のグループの中では3番目だったので、1時間ほど待つことになると予想していましたが、約50分ほど待ったあと、私の面接の番となりました。

大学で模擬面接は2回ぐらい受けているものの、本番の面接はこれが初めてでした。
この記事を書いている時点では、公務員試験の面接は二度と受けることは無いと思いますが、あの面接前の緊張と嫌な感触はもう二度と経験したくないと思っています。

面接会場の前に立ち、扉を3回ノック。
中から「どうぞー。」という声がした後入ります。
中には男女一人ずつ、合わせて2人の試験官が鎮座していました。
私は入り口で一度お辞儀をしたあと、用意された椅子の左側に立ち、受験番号と名前を述べ、男性の面接官から着席を促されたあと、椅子に座りました。

いよいよここから本番の面接試験がはじまります…。

【以下が私が覚えている面接でのやりとりです。】


試験官男:これから面接を行います。
     事前に提出をしてもらった面接カードを基
     に質問を行いますので、簡潔にお答えくだ
     さい。


シラダシ:はい。


試験官男:今日はここまで、どのようにして来ました
     か?


シラダシ:ええっと…
     実家から最寄り駅まで自転車で、そこから
    は電車を使って〇〇駅(県庁の最寄り駅)ま
     で、そこからは徒歩で来ました。


試験官男:そうですか。
     面接カードでいろんな自治体を研究したと
    のことですが、これについてもう一度詳し
    く説明してください。


シラダシ:ええっと…
     友人たちと…その…お互いが生まれ育った自
    治体の良い所…ええっと、自治体の、すみ、         
     住心地ランキングというものがあって、な
     ぜその順位なのかを各自治体に赴いて調べ
    るといったことを行いました。


試験官男:そうですか。
     今回自治体研究をする中で一番工夫したの
     はどんな所ですか。

シラダシ:自治体の人気度には、住民の増加や減少が
    大きく関わっていると思ったので…しぜ、
    しぜ、自然増減と…あと…社会増減に分けて
    それぞれの自治体ごとに調べました。

試験官男:わかりました。
    自然増減と社会増減に分けて考えること
    で、何か発見はありましたか。

シラダシ:えと、その…発見と言いますか…人気な自
    治体はどちらの視点から見ても増加して
    いることがわかりました。

試験官男:…そうですか。
    何か社会増減と自然増減に分けて考えるこ
    とで見つけられたことはありませんか?

シラダシ…えっと………………
    …先程も言いましたが…自然増の所は医療が
    しっかりしている。社会増の所は住みやす
    い特徴があると…思いま…す。

試験官男:…わかりました。
    シラダシさんは研究グループの中でどのよ
    うな役割でしたか?

シラダシ:…ええっと…
    他の人の調査結果をまとめて、資料を作成
    する役割でした。

試験官男:わかりました。
    今回の自治体の研究では何かの成果はあり
    ましたか。

シラダシ:ええっと…まとめた資料を教授の前で発表
    できたのが、成果だと思います。

試験官男:発表だけですか。
    発表できたことが成果ということですか。

シラダシ:…発表してその教授から褒めてもらったの
     が成果だと思い…ます。

試験官男:わかりました。
    では、本日の試験はこれで終わります。
    あと最後にアドバイスですが、自然増減、
    社会増減それぞれの特徴をもう少ししっか
    り研究をしたほうが良かったと思います。
    お疲れさまでした。

シラダシ:あ、本日はありがとうございました。
    失礼します。


このようなやり取りで面接が終わり、受験会場をあとにしました。面接時間は20分程度だったと思います。
大学の模擬面接で聞かれたような、志望動機、自己PRは全く聞かれず、想定が大きく外れ、全く対応できませんでした。

これを見ている方は沈黙が酷く、噛みまくっている面接だと思ったかもしれませんが、コミュ障の初めての本番の面接はどうしてもこうなってしまうと思います。
これを避けるためにも、公務員にしかなりたくないと思っている人も公務員専願を選ばず、民間もいくつかを受けてみて、面接に慣れておいた方がいいと思います。


私は、面接の感触はあまり良くないと自分でもわかっていましたが、県庁は筆記重視だと聞いているし、最後にアドバイスをされたこともあって、受かっているのではないか若干期待をしていました。


この試験結果については、また後日記事にしたいと思います。