シラダシの公務員試験体験記

過去に公務員試験を受けていたので、その体験談を書いていこうと思います。

国家公務員一般職試験 part2

教養試験が終わったあと、50分間の休憩時間を挟み、午後の試験に入ります。

午後の試験は論文試験及び専門試験です。
時間は4時間25分。そのうち初めの1時間が論文試験で、論文試験が終わったあとは、休憩時間を挟まず専門試験が開始されます。

時間になると試験官から論文の試験問題と解答用紙が配布されました。解答用紙は横書きで、マス目の区切りもはありませんでした。

そもそも今日論文試験があることすら知らず、昼休みに論文の書き方を検索したぐらいしか論文対策をしなかった私は、試験開始まで本当に書けるかどうか心配でした。

…しばらく時間が経つと、試験開始の合図なされ、それと同時に問題用紙を開きました。


問題形式は、グラフが複数掲載されており、そのグラフの中から、日本の現在の課題を挙げること。
及び、その課題の解決方法を提案することでした。

課題やその解決方法はすぐ思いついたので、論文って楽勝!!だと思ったのですが…


…それを文章で上手く表現することができない。
大学生活中も論文ってほぼ書かなかったので、論文の書き方や形式が全くわからなかったのです。
イデアはポツポツと浮かんでくるのですが、どのように文章で表現をするべきか、どのような言葉でつなぐべきかが全く浮かばず、箇条書きでしか表現できませんでした。
そして無意味に時間が立ち、焦りばかり出てきて余計にパニックになって硬直してしまいました。

論文を全く対策していないとこうなるんですねー( ;∀;)


私はひとまずパニック状態を抑えるために、トイレに立って頭を冷やすことにしました。
トイレに入って顔を冷たい水で思いっきり洗ったところ思考がクリアにはなったような感じがしました。

その後、すかさず机に戻り、もう一度論文試験に取り組むと、なぜかさっきよりかは、しっかりと文章で表現ができるようになりました。

ただこの時点で試験時間の半分である30分は使い切っているため、ここからは時間との勝負でした。

そして…なんとか30分で600字ぐらいの論文を書き上げ、論文試験を終えました。本当にギリギリでしたね…。








論文試験を終えたあとは、すぐに専門試験が行われます。時間は3時間45分。
午前の教養試験、先程の論文試験とは異なり、専門試験は時間が余りまくるのが普通なので、のんびり解答をしても大丈夫です。
専門試験は全16科目の中から8科目を選び解答します。一つの科目で5問出題され、8科目を超えて選択した場合は採点されません。


私は、憲法行政法民法Ⅰ、民法Ⅱ、ミクロ、マクロ、財政学・経済事情、社会学を選択しました。


まずは憲法
出題は法の下の平等、国政請求権、国会、内閣、地方自治でした。
どれも最後の二択までは絞り込めるものの、これだ!という解答は導き出せないものばかりで、感触としては微妙でした。


次に行政法
出題は行政立法、行政手続法、行政不服審査法行政事件訴訟法国家賠償法でした。
行政立法と国家賠償法は得意な単元だったため、すぐに答えを出すことができましたが、他は明確な答えが出せませんでした。しかし、恐らくこれだろうという答えは出せたので、出来としてはまずまずだと思います。


続いて民法
出題は行為能力制度、代理権、所有権、留置権根抵当権でした。
行為能力〜留置権までは試験にも出るだろうと思い、しっかり対策をしていたので、解くことができましたが、根抵当権に関しては全く対策をしていなかったので、解けませんでした。こちらも出来としてはまずまずだったと思います。


法律科目最後は民法
出題は債務不履行、相殺、賃貸借、不法行為、相続。
…全く分かりませんでした。
しっかり対策もしたつもりだったのですが、問題のレベルが過去問より恐ろしく高く、歯が立ちませんでした。
感触としては最悪でした。


続いてミクロ経済学
出題は価格弾力性、効用関数、費用関数、企業の利潤最大化、ゲーム理論でした。
こちらは民法と打って変わって過去問と比べても滅茶苦茶簡単で、感触としても全問正答の自信がありました。


続いてマクロ経済学
出題は均衡国民所得、均衡財政、マネーストック、ライフ・サイクル仮説、貿易でした。
こちらもミクロ経済学と同様、過去問より数段難易度が下がっており、かなり簡単で全問正答の自信がありました。


続いて財政学・経済事情
出題は財政制度、財政状況、経済状況、消費状況、海外の経済状況でした。
もともと財政学はかなり得意な方なので、普通に全て答えを出すことができました。これも全問正答の自信がありました。


最後に社会学
…実は社会学に関しては、スーパー過去問ゼミを流し読みしたぐらいなので、あまり対策はしていません。
解答も「あ!この選択肢にスーパー過去問ゼミの中で、見た人物が入ってる!」と思ったら選択肢にマークをしていたレベルなので、そもそもこれが難易度が高い問題なのかすら分からず、感触としても全くわかりませんでした。



全て解答が終わり、試験時間は残り約2時間。
あとはひたすら見直しをしたり、瞑想をしたり、トイレに行ったりして時間を潰しました。中には早期に帰宅する方もいましたが、私は後日自己採点したいので最後まで残りました。


…試験の終了時間となり、解答用紙が回収されます。
試験全体の感触としては、教養試験・専門試験の共に前回の国税専門官試験よりしっかりできた自信がありました。
ただ論文がなんとか最後まで書き終えたものの、文字数も少なく内容が、ペラッペラなので足切りに引っかからないか不安でした。

そして、後日人事院のウェブサイトで公表される試験の解答を待ちつつ、就寝し試験の日を終えました。